県境稜線　Ｖ　粟柄林道～大谷山

　美浜町の新庄を経由して粟柄谷林道を県境へ向かう。県境手前右手に屋根付きの休憩所があり、その先右手に広い空き地がある。さらに少し進むと左手に大谷山と記された看板がある。車は、看板の反対側の林道横に止められる。

　登山口からは、いきなり雑木林の中の急斜面の登りとなる。道はジグザグにつけられており、テープも参考に、道を辿る。急斜面を１０分程登ると、斜面はややなだらかとなり、さらに１０分程で左から尾根が合流する。ここで道は右に大きく曲がる。

　この先は、すっきりとした尾根上の道となる。主にブナの木に覆われた尾根を気持ち良く登って行く。少し先で、右手に高島トレールの道を分ける。高島トレールは、県境ではなく、中央分水嶺を通しているため、この区間は県境とずれているようである。また、その先で、所々昔使われていたと思われる深く掘られた道が交差している。この道は、マキノ町の石庭から、大谷山付近を経由して、大御影山の近くで、近江坂と合流していたといわれている。そのまま進むと、次の８２０ｍ位の小ピークまで、きれいなブナ林が続き、小ピークまでは、登山口から４０分ほどの道のりである。

　この小ピークから道は左に曲がるが、ここから林の様子は、大きなブナから、潅木に変わる。以前は、尾根の左手を巻くように道がつけられていたが、今は尾根上を進むように道がつけられている。やがて、右から石庭からの登山道が合流する。なだらかな尾根を進み、小ピークを越えると、ススキが中心となり、行く手に山頂が見える。山頂手前で、石庭からの展望コースが合流する。

　山頂には山頂標識と、三角点があり、ちょっとした平地になっている。弁当を広げるには良い所である。展望もすこぶる

登山口→４０分（２５分）→８２０ｍ位のピーク→４０分（２５分）→大谷山山頂

（注）（　）内は､逆コースの時間。