県境稜線 H 頭巾山~横尾峠

  横尾峠は、福井県おおい町名田庄・中野地区から京都府綾部市の福居地区へ抜ける峠である。福井県側は、昔の峠道を通ることは困難になっているが峠近くまで林道が上がっており、林道を使うと比較的簡単に峠に立つことが出来る。

 一方、綾部側は、頭巾山への登山道として使われており、従って、この区間は、頭巾山の登山道であり、道は整備されている。 ただし、一部で雑木が道を覆っている所があるので、注意して欲しい。


コース紹介

 頭巾山からは、県境稜線を標識に従って、東方向に下っていく。すぐに左手にお地蔵さんが祀られている。この辺りは、近年、穂ツツジの木が繁茂し、道がわかり難くなっているので、注意して欲しい。その先は、道の周辺にイワウチワがたくさん出てくる。10分も下らないうちに鞍部となり、以前は、ここから美山町の福居に下る道が分岐していたが、現在はわかり難くなっている。。

 鞍部から登りにかかると、林の様子は変わり、ブナやミズナラの美しい林となる。小ピークを越えた鞍部は、広場のようである。さらに進むと、「頭巾山へ1.3km」の標識があるが、この辺りが、最初のP783である。この先で尾根は広くなり、ガスがかかっている時などは注意が必要である。

 この先も、ずっと美しい林が続く。さらに緩い登り下りを続けると、左手に尾根を分岐する。この辺りは、道ははっきりしており、迷うことはないであろう。尾根が左に曲がると、ちょっとした草地があり、その先に2番目のP783への分岐がある。左手の少し盛り上がっている所がP783である。

 2番目のP783の横を過ぎると、広い尾根となり、この辺りも道を慎重に探して進む必要がある。やがて道は尾根を外すように右手に下っていく。下った所に、「頭巾山へ2.1km」の標識がある。ここには、以前、別の福居への分岐があったが、ここも不明瞭になっている。

 この先すぐに送電線鉄塔があり、しばらくで横尾峠の2体のお地蔵様の前に出る。ここには、「山森区」行きの新しい標識が設置されている。現在は、福居地区へは、ここから道が分岐していると思われる。

 この先も道が続くが、この辺りから京都府側は桧の植林があり、少し鬱陶しい。横尾峠から少しで、林が一面伐採された地点(現在は、その後に生えた雑木が大きくなりつつある。)に着き、そこから左手に下って行くと、佐和谷林道を経て、名田庄・中野集落に下ることができる。(注)この道は、本来の横尾峠越えの古道ではない。(2019.6.24 最終踏査、一部修正)

コースタイム

頭巾山→10分→最初の福居への分岐(現在、不明瞭)→15分→最初のP783→20分→2番目のP783の横→15分→2番目の福居への分岐(現在、不明瞭)→10分→横尾峠(お地蔵さま)→5分→中野集落への下山点

(注)逆コースもほぼ同じ時間で歩ける。 

地  図