若狭の山と峠 25 轆轤山

 三十三間山の南に位置する轆轤山は、山頂付近に高い木がなく、冬は下から見ると真っ白に見える。轆轤山~三十三間山に至る稜線は、大きな雪庇の出来るところもあり、雪山の縦走は楽しい。また、春から秋にかけては、涼しい風が吹き、展望もすこぶる良いことから、十分楽しめるやまである。
 ここでは、倉見峠付近からの道を紹介するが、三十三間山への縦走も楽しい。こちらについては、県境稜線のコーナーを参照されたい。


コース紹介

①倉見峠から轆轤山 ヘ      ■対象:中級コース
  国道27号線倉見峠にあるホテルの横から車で、林道(白屋線)に入る。砂利保管場所の横を通り、林道を進むと堰堤があり、その先の分岐で車を駐車する。ここには、3台程度駐車可能である。ここか右手の林道を歩き出す。5分強で林道がUターンする地点に着くが、ここから沢の右岸に道が付いている。この道を沢沿いに登っていくと、P369近くで林道に突き上げる。ただし、道のしっかりしているのは、この付近と、P369近くの林道から下っていく少しの間のみで、後は沢に沿って登るのみで、道らしいものはない。沢歩きに自信のない方は、林道をそのまま歩いた方が良い。林道を30分程歩けば、P369直下に着く。ここには、林道白屋線を示す白い杭がある。この辺りから沢を詰めても良いが、もう少し行くと、右手斜面に斜めに登っていく道がある。なお、この地点の左手(下方向)を見ると、はっきりと下っていく道が見えるが、これが林道最初のUターン地点から沢沿いに登ってくるルートである。

 ここから、斜面に沿って、右側に斜めに登っていくと、5分程でP369付近の稜線に出る。

ここは、はっきりとした稜線であり、ここから北東に向かって、なだらかな稜線が続いている。ただ、この歩きやすい稜線は、5分程で、この先は、尾根も広くなり、植林の急な斜面が待っている。尾根に出た地点から15分程で左手から尾根が合流している。ここは、下山時には注意する必要がある。ここからしばらくで、尾根の中心から植林はなくなり、潅木の中を気持ち良く歩くことが出来る。この辺りまで来ると、尾根も緩やかとなり、しばらくで、右手から尾根が合流してくる。ここも、下山時に注意が必要。なお、この辺りの右に新しい反射板が設置され、木々が伐採されている。

 この先で、左手に轆轤山方面が見えるようになり、杉が出てくると、主稜線に出る。ここまで、P369から40分程である。主稜線に出た所は、木は生えておらず、左手に行けば、轆轤山、右手は、天増川に下る尾根である。下ってきた場合、ここから右手に入るが、見落とし易いので注意が必要である。轆轤山から下ってきて、杉林が見えたら、右手を注意すること。赤テープ、布が付けられている。

 主稜線に出た所から、木の生えていない尾根をたどれば、15分程で轆轤山山頂である。(2020.01.18最終踏査、一部修正)

(注)雪のある場合は、上記の取り付きから登り出すのが良いが、雪のない場合は、上記の取り付きからさらに林道を15分程進んだ所から取り付くと、ジグザグの道があり、そこから20分程で、P369からの稜線に合流する。

■コースタイム
 林道途中駐車地点→(0:30)→林道からの登山口→(0:45)→主稜線→(0:15)→轆轤山 

地図