若狭町(旧上中地区)の三生野地区にあるこの山は、標高450mほどの低山であるが、若狭湾や三方五湖を望む好位置にあり、ハイキングに良い山である。以前から地元の方々により、道が整備されており、もっと多くの方に登ってほしい山である。三生野地区からの往復の他、向笠峠を経由しての周回も可能であるので、周回コースも併せて紹介する。(周回コースは、2023.09.03追記)
①三生野区から鏡山へ ■対象:初級コース
梅街道の若狭トンネル・上中側入口を左折し、三生野集落に向かう。集落の北西端にある林道入口の広場(駐車場)が起点となる。ここには、鏡山遊歩道の地図が記載された表示板が設置されている。この広場に駐車させてもらい、北に伸びる林道を進む。なお、後述する5合目の広場まで、車で入ることも出来るが、それ程の距離でもないので、歩いて行くことにしよう。
林道を歩き出すとすぐに獣害除けのフェンスがあり、扉を開いて林道を進むと、5分ほどで1合目の標識に出会う。この先、山頂まで1合毎に標識があり、心強い。杉の植林と竹林の中の道を右へ、左へ大きく蛇行しながら進んでいく。上部には送電線が通っており、途中右手に送電線巡視路を分ける。
約25分で、5合目の広場に着く。ここで林道は、終点となり、車3台ほどは駐車可能である。
いよいよここから登山道となる。すぐに道が二股となるが、ここは右手に進む。はじめは杉と桧の植林の中、ジグザグに登っていく。道ははっきりしているが、痩せて滑りやすいので慎重に進んで欲しい。やがて巡視路のプラスチックの階段が出てきて、左手の支尾根を越える。ここから左手にトラバースしていくと、6合目に着く。ここで、送電線巡視路が左に分岐しており、プラスチックの階段も見えるが、登山道は右手の道である。この先左手には、広葉樹の美しい林が広がる。
しばらくは植林帯の中の急登であるが、道はしっかりとしている。この辺りも滑りやすいので、気を付けて歩いて欲しい。やがて植林帯を抜け、松と潅木の中の道となる。7合目を過ぎると、ジグザグに左手の尾根に向かって登っていき、左手の尾根に合流する。ここが8合目であり、ここから尾根上の急な登りとなる。9合目を過ぎ、道がなだらかになると、山頂はもうすぐである。
山頂は広く、反射板が2基設置されている。山頂周辺は木が繁っており、すっきりとした展望は得られないが、山頂の一角からは、三方五湖、敦賀半島、越前海岸方面が展望できる。条件が良ければ、白山も遠望出来る。また、反対方向には、久須夜ヶ岳や青葉山などの山々も広がっている。
(2023.09.03最終踏査、一部修正)
■コースタイム
駐車場→25分(20分)→5合目(登山口)→45分(35分)→鏡山山頂
( )内は逆コースのコースタイム
②鏡山から向笠峠経由の周回コース ■対象:初級コース
鏡山山頂から反射板のフェンスに沿って北側に下っていく。はっきりとした道が付いており、最初はなだらかに下って行く。しばらくすると、道は急になり、滑りやすいので慎重に下る。急な下りが終わり、一旦平坦な道となり、再び急坂になるとすぐに向笠峠に着く。山頂からここまで、15分程である。右手は、向笠集落に続く道。正面の道は、広域林道へと続いている。左手が、海士坂へと続く道で、今回は左手に進む。
峠からは、はっきりとした峠道がジグザグに下って行く。斜面は急であるが、上手に道が付けられており、歩き易い。峠から15分程下ると、小さな沢を渡り、杉林の中を下るようになる。それもすぐで、林道に出る。林道を下っていくと、獣害防止フェンスに出て、さらに舗装された道を下ると、有害鳥獣処理施設に出る。後は、車道を戻って、三生野の駐車地点に戻る。処理施設から駐車地点までは、約30分である。
(2023.09.03最終踏査、追記)
■コースタイム
山頂→15分(25分)→向笠峠→40分(60分)→有害鳥獣処理施設→30分(30分)→駐車場
( )内は逆コースのコースタイム