福井県おおい町名田庄・中野地区と京都府南丹市美山町福居地区を結ぶこの峠は、現在、福井県側の道がわかり難くなっており、我々もまだ歩けていない。一方、京都府側は、福居地区から頭巾山に登る登山コースとなっており、良い道が続いている。
ここでは、昔の峠道ではないが、とりあえず横尾峠に登る福井県側の最短ルートとして、和佐谷林道を使うコースを紹介する。
①名田庄中野集落から横尾峠 ■対象:中級コース
名田庄の「道の駅」付近から、標識に従って、頭巾山方面に進むと、すぐに中野集落がある。中野集落からは、和佐谷に沿って林道が上がっている。この林道は、以前はよく整備されていたが、現在は標高270m付近(道が沢から離れ、右へ登っていく地点)から先は、車の通行は不可能である。
林道入り口付近に駐車して、林道を進むとやがて道は谷を離れ、右に大きく登っていく。(この手前付近にも駐車可)谷の上部を巻くように進むが、所々、道が崩れていたり、道が痩せ細ったりしているので、注意して進む。やがて、送電線と交差するあたりで、まず最初の送電線巡視路が下に下っていく。その先で、林道は二手に分かれるが、右へ登る方を進む。
さらに林道を進むと、左手に2番目の巡視路の入り口がある。ここには、立派なはしごがかけられているが、さらに林道を進み、林道終点まで行く。以前は、林道終点から少し手前から巡視路に取り付いていたが、現在は終点まで行った方が分かり易い。林道が荒れているので、林道終点までは、林道歩き1.5~2時間程度見ておいた方が良いであろう。
林道終点からは、左手の細い急な尾根に取り付く。すぐに、巡視路用のプラスチックの階段が出てきて、歩き易くなる。取付きから、15分ほど登ると、目の前にはっきりとした登山道に出会う。ここは、県境稜線で、右に行くと頭巾山で、左手に少し行くと、横尾峠の二体お地蔵様が祀られている。ここから峠道は京都側(山森方面の標識あり)に下っていくが、福井県側は、もう少し東側に進んだ所から下っていたようである。(県境稜線「横尾峠~棚野坂」の項を参照) (2023.06.21 最終踏査、一部修正)
■コースタイム
中野集落→1時間30分~2時間(1時間30分)→林道終点(登山道取り付き)→15分(15分)→横尾峠(お地蔵様)
( )内は、逆コースのコースタイム