尼公峠は、福井県大飯町川上から、京都府綾部市小和木に抜ける峠道である。昔は往来が多かったとみえ、深くえぐられた峠道が今も残っている。
①大飯町川上から尼公峠 ■対象:中級コース
大飯町から「小浜綾部線」に入り、川上まで進む。集落の終わる辺りに、左に橋が架かっており、その橋を渡って林道へ入る。。川に沿って林道を進むと、一旦橋を渡り、さらに進むと、直角に曲がり、山道に入る地点に着く。この左手の尾根がこれから登る尼公峠の道のついている尾根である。尾根の先端には、石仏があり、その先30m程の左手に尼公峠登山口の標識がある。
取付きは、草などで少し歩きにくいが、標識から左手に少し進むと立派な道が現れる。一旦しっかりとした道が現れると、後は安心して歩くことができる。
U字形に深くえぐられた道や、所々2条となっている道は、昔の往来の多さを物語っている。また、道はジグザグに上手に付けられており、所々倒木がじゃまをするもののとても歩きやすい道である。
このような道が25分位続くと、だんだんと道の傍の木々が道に被ってくるようになる。道はしっかりとしており、迷うことはないが、ややうるさい。調査山行時点で、かなり刈り込みを行ったので、しばらくは快適に歩けると思う。さらに登っていくと、約25分で林道に出る。林道直下5m程は、強引に道が付いているが、林道工事で、古い道が削られたのであろう。
林道のガードレールを適当な所で乗り越えると、登ってきた道の正面に、峠の入口がある。入るとすぐに右側に首のないお地蔵様がおられる。以前はあった小さな社もなくなり、寂しげである。ここが、尼公峠で、綾部市側の杉林の中に、京都府側の道が続いている。なお、京都府側の道は、我々は歩いたことがないので、どうなっているかわからない。(2021.03.26最終踏査)
■コースタイム
登山口→50分(30分)→尼公峠
( )内は、逆コースのコースタイム